こんにゃく座主催公演

ごあいさつ
おまたせしました、
セロ弾きのゴーシュ、再スタートです。
1986年の初演以来、800回を超える国内公演、1999年にはフランス、2003年にはアジア4カ国での公演をおこない、まさにこんにゃく座の代表作といえるオペラ『セロ弾きのゴーシュ』が、4年間の休演期間を経てこの12月、ふたたび始動します。
6人の出演者がシーンごとに、物語を語るコロスになったり、楽団員になったり、動物になったり、どんどん変化しながらオペラは進行します。この、一人何役も演じるというやり方と、宮澤賢治が書いた言葉をそのまま台本として使用するという手法は、「セロ弾きのゴーシュ」での成功により、その後いくつもうまれるこんにゃく座の賢治オペラの原型となりました。
また、「セロ弾きのゴーシュ」では、物語のあちこちに挿入されている音楽が作曲者により大胆に置き換えられています。たぬきの子がゴーシュに持ってくる「愉快な馬車屋」は沖縄のわらべ唄「てぃーちでぃーる」へと替わり、作曲者曰く「(前略)賢治をとりまいていた音楽の世界からは想像できないほど広がってきているいま、賢治がそれを知ったらおおよろこびするだろうと思う音楽の世界を、注ぎこんでみようと考えたからだ。(後略)─1989年公演パンフレットより─」というように作品に広がりを持たせています。また、このことは、沖縄の音楽との出会いにより、自身の音楽を大きく展開させた作曲家林光が、セロ弾きとして成長していくゴーシュに、自分自身を重ね合わせている、と見ることができます。
作曲家林光にとっても、こんにゃく座にとってもエポック・メイキングな作品であるオペラ『セロ弾きのゴーシュ』。演出は、初演以来このオペラを一緒に育ててきた加藤直さん。装置や衣裳は一新し、この作品の新たな側面に光をあててお見せできることでしょう。
東京公演の後には、愛知、松本、京都、広島、山口、福岡をはじめ12月下旬まで各地域での公演があります。別紙公演スケジュールをご確認のうえ、ぜひ公演に足をお運びください。座員一同、お待ちしております。
作曲家のことば
おもしろがらせ はげましてくれる オペラを…林光
『セロ弾きのゴーシュ』は、六人の歌い手と一台のピアノとでものがたるオペラ。
六人は、ゴーシュ、楽長、ねこ、かっこう、仔だぬき、野ねずみのおっ母さんの役を、それぞれ受けもつだけでなく、語り手をつとめたり、風や、ゴーシュや動物たちの内心の声を表したりして、ものがたりを進める。
オペラ『セロ弾きのゴーシュ』でうたわれることばの98パーセントは、宮澤賢治の原作そのままで、これはこのオペラのおおきな特徴となっている。あの、「ああくたびれた、なかなか運搬はひどいやな」というねこのせりふはじめ、いちど読んだら忘れられない賢治コトバのたのしさを、まるごとオペラにしたいというのが、ぼくの夢だったのだ。
そのいっぽうで、のこる2パーセントでは、読むおはなしとはまたちがう、ドラマの世界を展開させるために必要な変更を、だいたんにおこなった。「一」でオーケストラが練習し「六」で発表演奏する「第六交響曲」をシューマンの『第三交響曲』にしたこと、「四」で仔だぬきが持ってくる曲を「愉快な馬車屋」ではなく沖縄のわらべうた『てぃーちでぃーる』にしたこと、おなじく「四」のおわりのほうで仔だぬきが賢治の詩による『あまのがは』を歌うこと、「五」でゴーシュがひく「なんとかラプソディー」を、賢治の詩『原体剣舞連(はらたいけんばいれん)』に曲をつけたものに変えたこと。
中学生のときからずっと、宮澤賢治の作品はぼくをこころからたのしませ、おもしろがらせ、そしていつのまにかはげましてくれていた。このオペラもまた、観てくださるみなさんにとって、そのようなものであったらと、こころからねがっている。
スタッフ
| 原作 | 宮澤賢治 |
|---|---|
| 台本・作曲・芸術監督 | 林 光 |
| 演出 | 加藤 直 |
| 美術 | 池田ともゆき |
| 衣裳 | 太田雅公 |
| 照明 | 成瀬一裕 |
| 振付 | 伊藤多恵 |
| 演出補 | 大石哲史 |
| 舞台監督 | 久寿田義晴 |
| 音楽監督 | 萩 京子 |
| 宣伝美術 | 長谷川義史(絵) +日下潤一(デザイン) |
【プロフィール】
[林 光・はやし ひかる/作曲家]
1931年生まれ、東京都出身。
オペラシアターこんにゃく座芸術監督兼座付作曲家。11才の1941年から尾高尚忠氏に作曲を学ぶ。東京芸術大学作曲科に入学。1953年同校を中退、ただちに間宮芳生・外山雄三氏とともに作曲家グループ「山羊の会」を結成し、次々と作品を発表しはじめた。
1953年に『交響曲ト調』により<芸術祭賞>を受賞、以後1961年映画「裸の島」(監督:新藤兼人)の音楽にたいし<第2回モスクワ国際映画祭作曲賞>を、1995年「ヴィオラ協奏曲《悲歌》」により<第44回尾高賞>を、1998年にはオペラの作曲活動全般にたいし<第30サントリー音楽賞>を受賞した。その他にも受賞多数。
こんにゃく座が初演した主なオペラ作品は、『おこんじょうるり』(1975)『白墨の輪』(1978)『セロ弾きのゴーシュ』(1986)『森は生きている』(1992)『変身』(1996)『吾輩は猫である』(1998)『三人姉妹』(2001)『イヌの仇討あるいは吉良の決断』(2002)、オペラ『花のラ・マンチャ騎士道あるいはドン・キホーテ最後の冒険』(2003)、Opera Club Macbeth(2007)など多数。
オペラ以外の作品は、『第三交響曲<八月の正午に太陽は…>』(1990)をはじめ多くの室内楽、ピアノ曲などの器楽曲群がある。そして「ソング」と呼ばれる個性的な歌の数々と合唱曲などの声楽曲は、親しみやすさとわかりやすさ、その上的確なテキストの「読み」に裏付けられた本質に迫る「林ソング」の魅力は、声楽家・評論家ばかりでなく、教室の子どもたちからも大歓迎されている。
1958年に初演された混声合唱曲『水ヲ下サイ』(原民喜の詩による)は、後に2章が加えられ、『原爆小景』のタイトルで、2000年ニューヨークにおいてアメリカ初演された。さらに2001年に終章『永遠(とわ)のみどり』を書き加え、42年間をへて、完結した。2001年には「70才記念コンサート」が全国各地で開催され、『林光・歌の本』(「四季の歌」「恋の歌」「ものに寄せる歌」「ことに寄せる歌」)全4巻も刊行された。著書に『日本オペラの夢』(岩波新書)、『作曲家の道具箱』(一ツ橋書房)など多数。朝日新聞の「コンサート批評」執筆もつとめた。
[加藤 直・かとう ただし/劇作家・演出家]
神奈川県横浜市出身。上智大学中退。1966年劇団俳優座付属養成所卒業。1970年「黒色テント68/71」(現黒テント)の創立に参加。劇団での作・演出活動を中心に、1980年代中頃からは劇団外でも、オペラ、演劇、ミュージカル、コンサート、合唱と多岐にわたる活動を開始する。1995年に同劇団を退団。『イカれた主婦Angry Housewives』や『ピーターパン』などのロングランを重ねたエンターテイメント作品を持つ一方、ジャンルを越えた「楽劇」作りを長期的な課題としている。
林光および「オペラシアターこんにゃく座」との共同作業の歴史は長く1984年『フィガロの結婚 或いは狂おしき一日』から2006年『ロミオとジュリエット・瓦礫のなかの』まで数多くの作品の台本や演出を担当。また1997年より、沖縄を拠点に若い世代とのワークショップや、沖縄芝居、沖縄音楽の異彩なアーティストたちとの交流も新たなライフワークとして加わり、さまざまな実験的試みをおこなっている
近年はそうした独自の視点を基に『ひかりごけ』『白墨の輪』(神奈川芸術文化財団)『罪と罰』(新国立劇場)『真夏の夜の夢』『こうもり』(二期会)『羅生門』(日本初演・日生劇場)などのオペラ作品にも積極的に参加している。現在、早稲田大学、日本大学芸術学部非常勤講師。
公演情報
2007年12月1日(土)・2日(日)かめありリリオホール
[JR亀有駅南口下車徒歩1分]TEL 03-5680-2222
12月 |
14:00 |
18:00 |
1日(土) |
● |
● |
2日(日) |
● |
※開場は開演の30分前
【チケット料金】(全席指定)
・一般…5,000円(当日5,500円)
・ペアシート…9,000円(当日10,000円)
・学生割引(場所枚数限定)…2,000円(当日2,500円)
・シンフォニークラブ会員…一般4,500円
(かめありリリオホール・チケットセンター、かつしかシンフォニーヒルズ・チケットセンター、葛飾区文化施設指定管理者ホームページでのみ受付)
【チケット発売日】
2007年10月27日(土)
※こんにゃく座ファンクラブ「こんにゃクラブ」など先行発売あり
【チケット取扱い】
・オペラシアターこんにゃく座 044-930-1720
http://www.konnyakuza.com
・かめありリリオホール・チケットセンター 03-5680-3333
・かつしかシンフォニーヒルズ・チケットセンター 03-5670-2233
・葛飾区文化施設指定管理者ホームページ
http://www.k-mil.gr.jp
・電子チケットぴあ 0570-02-9988
0570-02-9999(Pコード:379-547)
チケット申し込み
チケットお申込みは下記日程から承ります。
2007年10月27日(土)午前10時より
*こんにゃクラブ先行発売 10月23日(火)午前10時より
託児サービス
託児サービスのご案内
定員制(ご予約が必要です)
1日(土)14時・2日(日)14時の回
お申し込み・お問い合わせ…イベント託児・マザーズ0120-788-222
共催・後援・協力・助成・主催制作
【共催】
かめありリリオホール(葛飾区文化施設指定管理者)
【後援】
葛飾区 葛飾区教育委員会
【協力】
京成電鉄株式会社
【助成】
平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業 ![]()
【主催制作】
オペラシアターこんにゃく座
旅公演スケジュール
愛知公演 |
日時:12月9日(日)15:00開演 会場:ハートフルホール(御津町文化会館) 主催:御津町・御津町教育委員会 【チケット申し込み先】 ハートフルホール:0533-76-3720 |
松本公演 |
日時:12月15日(土)13:00/17:00開演 会場:まつもと市民芸術館小ホール 主催:財団法人松本市教育文化振興財団 【チケット申し込み先】 まつもと市民芸術館チケットセンター 0263-33-2200 |
京都公演 |
日時:12月18日(火)19:00開演 会場:京都府長岡京記念文化会館 主催:オペラシアターこんにゃく座、 (財)京都府長岡京記念文化事業団 【チケット申し込み先】 OKOM会(オペラシアターこんにゃく座を大阪でみる会) :06-6864-5712(岡原) 京都府長岡京記念文化会館:075-955-5711 NPO法人おとくにパオ:075-955-4366 京都音楽教育の会:075-541-5524(工藤) |
広島公演 |
日時:12月23日(日)15:30開演 会場:広島市東区民文化センター 主催:オペラシアターこんにゃく座 【チケット申し込み先】 オペラシアターこんにゃく座:044-930-1720 広島音楽教育の会:FAX082-277-8555(山本)*FAXのみ受付 広島市東区民文化センター:082-264-5551 |
山口公演 |
日時:12月24日(月)15:00開演 会場:山口情報芸術センター スタジオA 主催:財団法人山口市文化振興財団 【チケット申し込み先】 山口情報芸術センター:083-920-6111 |
福岡公演 |
日時:12月25日(火)18:30開演 会場:福岡市立早良市民センター 主催:「こんにゃく座」を楽しむ会 【チケットお申し込み先】 090-3608-3385/092-847-6130FAX(満園) |
| 上記以外にも各地でオペラ『セロ弾きのゴーシュ』公演予定あり | |
| 旅公演についてのお問い合わせは…オペラシアターこんにゃく座 TEL044-930-1720 | |





