

「ある日、あるとき、ある所。
くわしいことはよう知らしません。
晴れた日に雨が降るのは狐の嫁入り、
晴れた夜に雨が降るのは狸の婿入り。
いや、ほんまでっせ。
その婚礼の夜にですな、
一匹の狸が逃げ出したんですわ。
なんでも、人になりたいとか………」
旅の一座が語る、
人に化けた狸のチャンバラ活劇オペラ。
斬った張ったの、上よ下よの大騒動。
渡世の波を無事、泳ぎきれるのか。
それとも狸が人にだまされるのか。
嘘か真か、真か嘘か。
狸の話に狐につままれるのか。
それは見てのお楽しみ。
台本・演出:鄭義信 作曲:萩京子 美術:加藤ちか 衣裳:出川淳子 照明:増田隆芳
振付:吉野記代子 殺陣:國井正廣 特殊小道具:渡辺数憲 舞台監督:久寿田義晴
心ときめかせる見世物 鄭義信(脚本家・演出家)
祭りになると決まって神社のそばに見世物が立った。おばさんがちらっと幕をあげて見せると、幕の向こうには蛇女がいるらしい…。
僕の心臓は途端に飛び跳ね、目を凝らして見るが、長い髪の女の後ろ姿しか見えない。近寄ろうとすると、おばさんはさっと幕を下ろすのだった。
オペラと見世物小屋に共通項があるとしたら、それはいかがわしく、心ときめくものであることだろう…。
[MAGAIMON]オペラ・走れ! 萩京子(作曲家)
自らを「まがいもん」と称して、笑いのめすオペラ、これはかなり過激な挑戦だと思っています。ほんとうに人をくったお話です。が、どうぞそのことでは怒らないで下さい。味付けにたくさんのスパイスを盛り込んだごった煮のように見えるとしても、このオペラの原材料は「愛」だけなのですから。
公演についてはこんにゃく座までお問い合わせください