夏の夜の夢

オペラ『夏の夜の夢』

浪漫の花咲く大正ベル・エポック
舞台は避暑地・軽井沢
その神秘の森に迷い込んだ 二組の男女

息せき切って追いかけるのは
恋か自由か はたまた夢か
いたずら者の 精霊たちが
魔法を使って 巻き起こす
とっかえひっかえ 珍騒動

〈自由恋愛〉も〈デモクラシー〉も
古き佳き大正の みじか世に
束の間咲いた あだ花なれど
咲かせてみせましょ 想いのかぎり

スタッフ

原作:W・シェイクスピア 台本:山元清多 作曲:萩京子 演出:山元清多・立山ひろみ 美術:荒田良 衣裳:半田悦子 照明:齋藤茂男 振付:范旅 舞台監督:大谷地力

ものがたり

時は大正。激動の明治を経て、大衆文化の花咲き誇る世を人々が謳歌した時代。もちろんこの先のみこまれてゆく長い戦争時代のことを知るよしもなく、束の間の平和を楽しんでいた。ここ軽井沢にある大久保公爵の別荘でも、公爵と女優の川上弥生嬢との婚礼を間近に控え、慌ただしくも幸せな雰囲気に満ちていた。

ところが、おめでたい席にもかかわらず、婚礼に列席するため訪れていた紳士、桂木孝之は一人、娘の千尋のことで悩んでいた。千尋には孝之が決めた婚約者、三郎がいるにもかかわらず、浩三という若者と恋に落ち、挙げ句の果てに結婚するとまで言いだす始末…。

公爵と弥生も、元はといえば道ならぬ恋を成就させて結婚する身。千尋は父への取りなしを願うものの果たせず、ついに思いあまって浩三との駆け落ちを決意してしまう。それを知った千尋の従姉妹の五月は、恋心を寄せている三郎に打ち明けてしまう。千尋を奪われてはならじと二人を追う三郎。そして三郎恋しさに、あとに続く五月…。

いつしか四人は太古の昔より精霊が棲むと伝わる三笠の森に迷い込む。ちょうどそこには夏至の祭りを祝うため、コダマと呼ばれる精霊がどこからともなく集まってきていた。ところが、運悪くコダマの王であるヤマトと、女王・カスガは夫婦喧嘩の真っ最中。四人の若者と、たまたま森のなかで公爵と弥生の婚礼を祝うために芝居の稽古をしていた職人たちまでもが、とんだとばっちりを受け、大騒動に巻き込まれていく…。

アンケート

  • 歌唱力・表現力・演技力、ひとりひとりのキャラクターの濃さは、皆が主役と言わんばかりに、とても舞台でキラキラしていました。
  • めくるめく言葉遊びには圧倒されっぱなし、笑わされっぱなしでした。
  • まさに大正ロマン、夢のひとときを過ごさせてもらいました。
  • 音楽が楽しい。明治の重さでもなく、昭和の暗さでもない、実に短い時代でしたが、やはり大正という時代の軽さ、明るさはあったのだと再認識しました。ふと、浅草オペラの面白さというのはこういうものだったのではないかと思ったりしました。

公演データ

公演日程
2011年10月
上演時間
2時間30分(休憩15分を含む)仕込み8時間・バラシ1.5時間
会場条件
間口13.5m 奥行き10.8m 高さ6m
人数
38人(歌役者20人+楽士8人+スタッフ10人)
移動方法
電車移動・運搬トラック4t車2台

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