注文の多い料理店

二人の若い紳士
すっかりイギリスの兵隊のかたち
ものがたりを誘うは山猫の手下(のような)
3人の女
男たちをどこまで連れて行く?
これは夢ですか?
いいえ
紙くずのようになった顔は
もとにはもどりません。
「どなたもどうかお入りください。
決してご遠慮はありません」
スタッフ
原作:宮澤 賢治 作曲:萩 京子 演出:伊藤 明子
美術:星 健典
衣裳:木場絵理香
照明:成瀬一裕
プログラム
- 【第一部】歌のステージ
パレード - 詩 : 朝比奈尚行/曲 : 萩京子
- 夢の番人
- 詩 : ラングストン・ヒューズ/訳 : 木島始曲萩京子
- ぼくがつきをみると
- 訳 : 谷川俊太郎/曲 : 林光
- きもちのふかみに
- 詩 : 谷川俊太郎/曲 : 萩京子
- 5分でわかるボレロ
- 曲 : M・ラヴェル/編曲 : 堀内貴
- さそりの赤目が見えたころ
- 詩 : 宮澤賢治/曲 : 萩京子
- 岩手軽便鉄道の一月
- 詩 : 宮澤賢治/曲 : 林光
他 - 【第二部】オペラ『注文の多い料理店』
- 原作:宮澤 賢治/作曲:萩 京子
※曲目は変更になる可能性があります。
ものがたり
二人の若い紳士がすっかりイギリスの兵隊のような格好をして、ぴかぴかする鉄砲をかついでだいぶ山奥までやってきました。ふとうしろを見ると「西洋料理店 山猫軒」という札の出ている立派な一軒の西洋づくりの家が。玄関には金文字でこう書いてありました。 「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」 おなかがすいていた二人はひどくよろこんで中にはいって行くと、 「ことに肥ったお方や若いお方は、大歓迎いたします」 大歓迎というので、もう大よろこびです。二人がずんずん廊下をすすんでいきますと、こんどは水いろのペンキ塗りの扉に黄いろな字でこう書いてありました。 「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください」 そしてその扉の裏側には 「注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々こらえて下さい」 「これはぜんたいどういうんだ。」二人は顔をしかめます。 つぎつぎと扉が続き、そこには必ず「注文」がついてきます。その「注文」の先には、どのような歓迎が待ち受けているのでしょうか。
作曲家より
- オペラ『注文の多い料理店』~サスペンスとしての楽しさを求めて~
- 都会からやってきた二人の若い紳士が山の奥でさんざんな目にあうという『注文の多い料理店』は、宮澤賢治の作品のなかでは最もよく知られています。読んで楽しく、読み終わったときには、賢治作品ならではの、他の作家ではぜったいに味わえない不思議な感覚に包まれます。出だしから「すっかりイギリスのかたち」と形容して、お金にまかせて外側ばかりそれらしく飾りたてるふたりの男たちをガツンと皮肉っています。狩猟をすることの本当の喜びも求めず、自然に対する礼儀もわきまえない彼らは、山猫と称する謎の存在から懲らしめを受けます。紙くずのようにな った顔はもとに戻りません。痛快でちょっと切ない結末。
私は、読んで楽しかった気持ちを、まるごとオペラにしたいと思いました。次々といろいろな色の扉が出てくるスリリングな楽しみ、変な注文に対してつべこべ言いながら従っていく男たちのこっけいさ、空間も時間もゆがんでいて、それでいて山猫の弟子(?)たちの妙にリアルな存在感。
男たちを闇の奥の奥まで誘うのはこの山猫の弟子たちです。この三人はオペラを見ている人たちをも、物語の奥まで連れていってくれます。どうぞみなさん、賢治のことばをそのまま歌い演じる「物語るオペラ」を、たっぷり楽しみ味わってください。
萩京子(作曲家)
アンケート
- 少しのしかけと道具でどんどん次へ次へと進んでいく、みごとな演出でした!3人の女性の歌も演技も、そして“表情”もとってもいいです
- あれだけパーカッションだけでやっていくのは、とても難しいだろうと思った。それだけあって、迫力はあった。
- 注文の多い料理店は筋が分かっていながらも引き込まれました。狂言回しのような妖精?三人がからんでくるやり方がおもしろいですね。
- オペラと演劇の組み合わせのおもしろさに感動しました。元気があってat homeに観れる作品だと思いました。原作の言葉どおりを使っているのですか?不思議で、でもその違和感がおもしろくて、でも自然な感じが残った。
公演データ
- 公演日程
- 2007年7月・9月~11月、2008年3月・(9月~10月)
- 上演時間
- 1時間15分(休憩15分を含む) 仕込み5時間・バラシ1時間
- 人数
- 11人(出演者8人+スタッフ3人)
- 移動方法
- 電車移動・運搬トラック2t車1台
- 公演についてはこんにゃく座までお問い合わせください
