〈主な出演作品・役名〉
オペラ『神々の国の首都』稲垣金十郎（セツの養父）役
オペラ『浮かれのひょう六機織唄』庄屋役
オペラ『アイツは賢い女のキツネ』おんどり役ほか
オペラ『さよなら、ドン・キホーテ！』ロシナンテ（老馬）役
コンサート『こんにゃくざのおんがくかい』
オペラ『イヌの仇討あるいは吉良の決断』榊原平左衛門役
オペラ『タング―まほうをかけられた舌―』タング役
歌芝居『魔法の笛』長老役
オペラ『ロはロボットのロ』マニー役ほか
オペラ『白墨の輪』物語歌手役ほか
オペラ『アルレッキーノ』パンタローネ役
オペラ『森は生きている』1月＋総理大臣役
オペラ『金色夜叉』鰐淵直行役

〈ひとこと〉
私は高校の時はバレー部に所属していました。中学の時はコ－ラス部だったので、体力が追い着かず後半のアタックの練習に入ると、声は蚊の鳴くような声しか出ず、ジャンプ力は元々ないのですが、やっとボ－ルがネットを越える程、そのボ－ルが床に当たる音は情けない程でした。それが、親友に指摘されて気付いたのですが、テニス部の女の子が活動を終えて体育館の更衣室に戻る時刻になると、声に張りが出てきて、ジャンプは10cmは優に高くなり、ボ－ルを叩く音、コ－トに叩きつける音がまさに選手の音に変化して行くんです。これは3年間変わりませんでした。私はサボっていたわけではないと思うんです。一つ一つの練習に力を使い果たしもう余力がない、と観念した頃です。10分後に彼女が来るなと思うと、力がマグマの如く(大分オ－バ－かな)沸き上がって来る。全ての細胞が生まれ変わったみたいな変化でした。いつもそうでした。私はずっと私自身の思いの強さを考えていました。しかし、それだけではあれだけの変化は成り立たない。彼女も私に、無言の盛大なる応援をエネルギーを送ってくれていたのだ。と、今、納得しているのです。常陸太田という町はお堅いお国柄なのです。これは高校生の恋が生み出したエネルギーですね。その副反応と言うか、自身の限界には懐疑的になってしまいます。これは厄介です。50年も経っていますから、自分に優しく頑張らずに頑張って行こうと思っている次第ですわ。

〈これまでの特集記事〉
・2018年「よだかの星」出演者インタビュー
・オペラ「タング―まほうをかけられた舌―」出演者紹介
・オペラ「タング―まほうをかけられた舌―」タングな座談会
・こんにゃく図鑑 歌役者編（Facebook）

〈♪ソング動画〉
「地球は水の惑星」（Cスタソング）